神武天皇の物語 ~大きな夢をひとつ持って~-0

神武天皇の物語 ~大きな夢をひとつ持って~

神さまの相関図

神武天皇の物語 ~大きな夢をひとつ持って~

 

神武1
 
ウガヤフキアエズの皇子カムヤマトイハレビコ(後の神武天皇)は、平穏に暮らしていましたが、ある日、兄イツセに相談します。

「何地に坐さば天の下の政を平らけく聞こしめさむ。なほ東に行かむと思ふ」『古事記』中つ巻冒頭より
「どこにいけば、天下の政を平安に治めることができるであろうか。もっと東に行こうかと思う」

 
神武2
 
カムヤマトイハレビコは日向から東の大和に向けて出発することを決意します。

日向を出発し、長い年月をかけて東に進み、苦労を重ねながら大和を平定することができました。ついに、橿原宮で初代天皇に即位し、政治を行うことになったのです。

宮崎県には、古事記や日本書紀には書かれていない、次のような物語も伝承されています。

神武天皇は高千穂の峰の麓の狭野(高原町)で生まれたとされ、幼少期、サノノミコトと呼ばれていました。周辺には、その名を冠した狭野神社、幼いころ遊んだとされる御池(みいけ)などがあります。

大和へ向かう前には皇宮神社で約30年を過ごし、45歳で美々津から出発されたといわれています。
 
神武3
 
都農神社で祈願した一行は美々津で出発の準備をしておりましたが、急遽予定を早め旧暦8月1日の明け方、出発をすることになりました。村人は精一杯のはなむけとして急ごしらえの団子を作り「起きよ、起きよ」と起こしあって一行を見送り、神武天皇は兵を率い、東を目指したのです。

神武天皇の物語 ゆかりの地

【1】狭野神社(さのじんじゃ)

神武天皇が誕生したとされる地に狭野神社が鎮座する。社殿は明治40年に宮﨑神宮から移築されたもの。また、現在の宮﨑神宮には狭野神社境内の杉が使われていて、この杉林は豊臣秀吉の朝鮮出兵の後に島津義弘が命じて植えたのが最初。

〒889-4414 宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田117番地
電話番号 0984-42-1007

【2】宮﨑神宮(みやざきじんぐう)

御祭神は神武天皇。境内には「おきよ丸」と銘打って復元された古代の船が展示されている。西都原古墳群から出土した埴輪をもとに作られた。神武天皇はおそらくこのような船に乗っていたのだろう。

〒880-0053 宮崎県宮崎市神宮2丁目4番1号
電話番号 0985-27-4004

【3】皇宮神社(こうぐうじんじゃ)

神武天皇が東遷に出発するまで暮らしていた場所と伝わる。別名、皇宮屋(こぐや)。社殿は伊勢神宮の式年遷宮(昭和48年)で解体された社殿(外宮外幣殿)の古材が譲渡され、昭和51年に改築したもの。気高さが漂う。

〒880-0035 宮崎県宮崎市下北方町横小路
電話番号 0985-27-4004(宮﨑神宮)

【4】都農神社(つのじんじゃ)

社殿背後の杉木立の清々しさと、近年建て直された本殿の美しさが調和し、日向の国第一の大社であった由緒を感じさせる。神武天皇が東遷の折に、国土平安、海上平穏、武運長久を祈念したという。

〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町大字川北13294番地
電話番号 0983-25-3256

【5】立磐神社(たていわじんじゃ)

神武天皇が航海の安全を祈願した神社として知られ、御祭神は底筒男命(ソコツツノオノミコト)、中筒男命(ナカツツノオノミコト)、表筒男命(ウワツツノオノミコト)、神武天皇。神武天皇が腰掛けたとされる石が御神体として祀られている。御神木の根元の洞には小さな赤い鳥居が見え、温かな気持ちに。

〒889-1111 宮崎県日向市美々津町3419番地
電話番号 0982-58-1638

Column

おきよ祭り-1

おきよ祭り

神武天皇御船出の予定が急に早まり、村人たちが家々の戸を叩いて起こしてまわったということに因み、現在でも続いている祭り。旧暦8月1日の夜、子どもたちは早朝4:00に立磐神社に集まり、まずはお祓いを受けます。その後、4:30頃から笹竹を手に町内の各家の戸を「起きよ、起きよ」と叩いて回るのです。

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【6】大御神社(おおみじんじゃ)

日向灘を見晴るかす岸壁上の社殿で手を合わせれば、聞こえてくる海鳴りの響き。かつて神武天皇が東征の途中この地で天照大御神を祀り、航海の安全と武運を祈願して再び出航したと伝わる。江戸時代には、延岡藩主や天領役人などから篤く崇敬を集め、今も親しみを込めて「日向のお伊勢さま」と呼ばれる。

〒883-0062 宮崎県日向市日知屋1番地
電話番号 0982-52-3406

おすすめよりみちスポット

都農ワイナリー(つのわいなりー)

焼酎王国・宮崎にありながら、「都農の地酒」と地元から誇りをもって呼ばれる都農ワインを醸造。地元都農町産の梅やキウイのワインも手掛ける。ワイナリーの丘に広がる芝生広場で、お気に入りの一本を開けてみても。

〒889-1201 宮崎県児湯郡都農町大字川北14609番地20
電話番号 0983-25-5501
営業時間 ワイナリーショップ 9:30~17:00
定休日 なし(年末年始のみ)

馬ヶ背(うまがせ)

柱状節理で知られる日向岬に位置する。ガラス張りの展望所「スケルッチャ!」からは垂直にそそり立つ断崖と砕ける太平洋の白波が力強く迫ってくる様を臨むことができる。馬ヶ背から車で2分の、願いが叶うクルスの海もおすすめ。

〒883-0001 宮崎県日向市細島1-1
電話番号 0982-54-6177(馬ヶ背観光案内所)

神武天皇の物語 ゆかりの地MAP

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