天孫降臨の物語 ~国譲りを経て~-0

天孫降臨の物語 ~国譲りを経て~

神さまの相関図

天孫降臨の物語 ~国譲りを経て~

 

天孫1
 
地上の国、葦原中国は自分の子孫が治めるべきだと考えたアマテラス。我が子アメノオシホミミを行かせることにしました。天の安河原に集まった神々は話し合い、まずは、国を譲れと伝える使者を、地上を治めるオオクニヌシのもとに送ることを決めます。しかし、送った使者は連絡を寄越さなくなったり、地上を自分のものにしようとしたりして、全くうまくいきません。動揺したアマテラスがオモイカネに相談した結果、選ばれたのはタケミカヅチ。力比べでオオクニヌシの子に勝つと、オオクニヌシも服従の気持ちを表し、ようやく地上は高天原によって治められることになったのです。

さて、地上を治めるはずのアメノオシホミミですが、自分の子のニニギを地上に行かせたいとアマテラスに願い出ます。申し出は受け入れられて、ニニギはアマテラスから三種の神器を授けられ、たくさんの神と共に地上へ出発しました。途中でのことです。
 
天孫2
 

地上の神が行く手を阻むように立っていました。勝ち気なアメノウズメが「天から高貴な神が降りてきているのに、邪魔をするお前は誰だ」とその神に問いかけました。

「名は猿田毗古神なり。出で居る所以は、天つ神の御子、天降り坐すと聞く、故、御前に仕え奉らむとして、参向へて侍り」『古事記』上つ巻より
「名はサルタビコです。ここに出ていますのは、天つ神の御子が天からお降りになると聞きましたので、案内役としてお仕え申し上げたく参上いたしました」
天孫3
 
こうしてサルタビコの先導で、ニニギたち一行は日向の高千穂のくしふる峰に天降りをしました。

天孫降臨の物語 ゆかりの地

【1】高千穂神社

ニニギを始めとする6柱の神々を総称した高千穂皇神と十社大明神を祀っている。1778年に再建された現在の本殿は、歴史を感じさせる風格。源頼朝の寄進による神宝も多い。世の中の乱れや人の悩みを鎮めてくれるという言い伝えがある、鎮め石にも立ち寄りたい。

〒882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037番地
電話番号 0982-72-2413

Column

高千穂神楽-1

高千穂神楽

神楽は岩戸の前でのアメノウズメの踊りが発祥とされる。毎年11月末から翌年2月の間に、夜神楽は地域ごとに当番の民家で執り行い、前日の夕方から翌日の朝までかけて舞い続ける。高千穂神社の神楽殿では、通常三十三番の演目のうち代表的な四番が毎晩演じられ、シーズン以外でも神楽が鑑賞できる。

電話番号 0982-73-1213(一般社団法人 高千穂町観光協会)

もっと見る

【2】槵觸神社(くしふるじんじゃ)

天孫ニニギが地上に降り立った「くしふる峰」に鎮座する神社。古くは、山そのものを御神体として崇めていた。社殿には荘厳な杉木立の中の石段を上っていく。タケミカヅチも祀られており、地上で行ったオオクニヌシの子との力比べに因んで、秋季例大祭では奉納相撲が境内の相撲場で行われる。

〒882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井713番地
電話番号 0982-72-2413(高千穂神社)

【3】霧島岑神社(きりしまみねじんじゃ)

ニニギが主祭神。高千穂峰の周囲に開かれた神仏習合の霊場として、薩摩藩主島津氏より厚い崇敬を受けた。寺院も建立されていた当時の名残なのだろう、参道の入り口に仁王像がある。親しみやすいお顔につい微笑んでしまうかも。社殿の柱に彫刻された龍の姿は息をのむ美しさ。

〒886-0004 宮崎県小林市細野4937番地
電話番号 0984-23-0855

【4】高千穂峰

霧島連山の一つで標高1,574mの火山。山頂にある天逆鉾は、天沼鉾だという説や、ニニギが地上に降り立った際に持っていたものとする説などがある。また、かつては逆鉾の前で雨乞いの祭りが行われていたのだとか。

電話番号 0984-42-4560(高原町観光協会)

【5】霧島東神社

霧島連山を信仰の対象にする山岳信仰の神社として創建された。イザナキ、イザナミを主祭神とし、ニニギ、サルタビコも祀られている。飛び地の境内である高千穂峰山頂に突き立つ「天逆鉾」を社宝として祀っている。

〒889-4414 宮崎県西諸県郡高原町蒲牟田6437番地
電話番号 0984-42-3838

おすすめよりみちスポット

彫り物(えりもの)体験

体験ではあらかじめ下絵が描かれた紙をカッターで切り抜けばいいので、誰でも気軽に体験可能。

〒882-1621 宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸92-3
電話番号 0982-73-1800 ※1名より実施(10名以上は要相談)
体験時間 10:00~14:00
料金 1名 1,500円(税込) ※料金は3日前までにお支払いください
※要予約(1週間前まで)

Column

彫り物(えりもの)とは-1

彫り物(えりもの)とは

高千穂の夜神楽で設けられる神庭(こうにわ)と呼ばれる舞台を飾る切り紙のこと。8畳ほどの広さの神庭の四方を囲むように、天井近くから下げられる。

市場の駅 セボン・チ・マルシェ

都城市公設地方卸売市場内で、長年市民に親しまれてきた「市場の駅」をリニューアルオープン。市場直結ならではの新鮮な食材を使って、店それぞれが腕を競う。名前の通り都城盆地のおいしいものが集まる市場に。

〒885-0093 宮崎県都城市志比田町5571番地
電話番号 0986-25-5242(都城市公設地方卸売市場)
営業時間・定休日 店舗ごとに異なるため、ホームページでご確認ください。

天孫降臨の物語 ゆかりの地MAP

Google Mapの読込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がありますのでご了承ください

次に読みたい記事

当サイトでは、利便性の向上と利用状況の解析、広告配信のためにCookieを使用しています。サイトを閲覧いただく際には、Cookieの使用に同意いただく必要があります。詳細はクッキーポリシーをご確認ください。