宮崎産業視察ナビ:クリーンエネルギー編-0

宮崎産業視察ナビ:クリーンエネルギー編

宮崎県では、環境に優しい次世代エネルギーの開発も盛んです。太陽光発電システムや畜産のバイオマス発電など、次世代を担うクリーンエネルギーを体感できる産業視察をご紹介します。

霧島酒造株式会社 焼酎粕リサイクルプラントの見学施設 KIRISHIMA ECO FACTORY

焼酎粕、芋くずを有効利用!日本初の「サツマイモ発電」

霧島酒造株式会社は、宮崎県都城市に本社を置く、大正5年創業の本格焼酎メーカーです。直営の「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」は緑地と焼酎工場が一体となった地域還元型の観光施設で、霧島圏域の自然、弊社の歴史や焼酎の味わい、焼酎とともにくつろぐ“だれやめ”のひとときなど、霧島焼酎のすべてを味わうことができます。

KIRISHIMA ECO FACTORYは、「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」内にある霧島酒造の焼酎造りが循環型のエコ活動であることを、アートと映像を通して実感できる施設です。主に黒霧島を中心に芋焼酎を製造している霧島酒造では、製造工程で排出される焼酎粕や芋くずなどのさつまいも由来の副産物が大量に発生します。これらをメタン発酵させバイオガスに変え、工場の燃料としてリサイクルする取り組みを2006年から行っています。
さらにそのバイオガスを使用し、「サツマイモ発電」と名付けた発電事業を2014年に開始しました。「サツマイモ発電」は、1日850トン発生する焼酎粕などをメタン発酵させて生まれたガスを燃焼させて発電する、いわゆるバイオマス発電です。
また、社内に「サツマイモ発電」の電力を利用できるEVの充電スタンドを設置し、その電力で走る社用車を「さつまいもEV e-imo」を2021年に導入いたしました。
KIRISHIMA ECO FACTORYでは、焼酎粕が電力に変わる一連の流れを映像を通じて学んでいただけます。

【POINT】
焼酎粕や芋くずを有効利用し、ボイラー燃料や堆肥、電力として南九州の大地や人々に還元しています。


・所在地/〒885-0093宮崎県都城市志比田町5480番地
・連絡先/TEL:0986-21-8111(電話受付時間 9時~17時)FAX:0986-21-8112
・内容を変更させていただく場合がございますので、「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」ウェブサイトで最新情報をご確認ください。
・見学可能日・時間/月曜日~金曜日(9:00~16:00)※臨時休業する場合もございます。
・見学所要時間/約30分(自由観覧)
・料金/無料
・注意事項
 a.KIRISHIMA ECO FACTORYには発電施設はございません。
 b.サツマイモ発電の視察をご希望の方は「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」までお問い合わせください。
現場スタッフによる詳細な案内をご希望の方は「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」までお問い合わせください。

吉田産業株式会社/ウッドエナジー協同組合/宮崎パワーライン株式会社

木材資源を無駄なく有効利用

宮崎特産物である飫肥杉を利用し、建築資材一般住宅資材を製材加工し、商社・ハウスメ一カーなどに全国的に販売しています。資源育成から商品化まで、木材資源をトータルで扱う国内唯一の会社であり、隣接しているウッドエナジー協同組合が集成材加工、発電事業など、国内資源の付加価値商品づくりを行っています。「丸太から建築資材が出来るまで」を一貫して見ることが出来ます。また自社に、製材端材や林地残材等を燃料としてバイオマス発電施設を有し、木質工ネルギーを無駄なく効率的に利用することで、環境に優しく尚且つ資源循環型社会の一翼を担っています。自社で使用する電気は全て自社でまかない、グループ会社宮崎バワーライン株式会社を通して余剰分は販売を行っています。木の香りに心癒されながら広大な敷地に広がる当社をぜひ見学して下さい。

【POINT】
毎年会社行事として植樹祭を開催。従業員自ら植林活動を行います。


・所在地/〒889-3215 宮崎県日南市南郷町榎原甲2091番地
・連絡先/担当:総務人事部  TEL.0987-74-1311   FAX.0987-74-1718  e-mail:ysg-soumu@woodenergy.or.jp
・受入可能人数/10名以内 
・見学可能日・時間/応相談
・見学所要時間/工場見学60分
・注意事項等/工場内を移動するためヒールの高い靴、スカートでの見学はご遠慮下さい。

国立大学法人宮崎大学 工学部

豊富な日照時間を活かした次世代エネルギーの開発

再生可能エネルギーを重点研究の1つとし、平成24年度に環境・エネルギー工学研究センターを設立し、総合的な太陽エネルギー利活用研究を強力に推進しています。集光型ビームダウン式太陽集光装置はビームダウン式としては国内最大級であり、世界最高レベルの集光度を誇ります。また、太陽光発電に関連する研究開発では、学内の研究開発活動だけでなく、県や関連企業と連携して、新しい県産業創出も行っています。大同特殊鋼株式会社や住友電気工業株式会社製の集光型太陽光発電システムを計5基設置しており、それらのエネルギー変換効率は世界最高水準です。

また、高効率集光型太陽光発電システムより得られる電力を、水の電気分解に使用し、水素を生成しており、屋外実環境下での太陽エネルギーから水素エネルギーへの変換効率において、世界最高値を達成しました。

【POINT】
ビームダウン式としては国内最大級、世界最高レベルの集光度を誇ります!(太陽集光装置) 太陽を追いかけ、レンズで光を集めた低コストでエコな発電です!(集光型太陽光発電システム)


・所在地/〒889-2192宮崎市学園木花台西1丁目1番地
・連絡先/担当:工学部総務係 TEL.0985-58-2871 FAX.0985-58-2876 e-mail:kousoumu@of.miyazaki-u.ac.jp
・受入可能人数/50名程度
・見学可能日・時間・休館日/9:00~16:00
・所要時間/任意(20分~30分程度)
・料金/無料
・注意事項等/新型コロナウイルスの関係で、受付できない場合がございます。

みやざきバイオマスリサイクル株式会社

環境負荷の低減に貢献

全国最大規模の鶏糞発電所であり、1次産業と2次産業がジョイントした鶏糞の有効活用モデルです。
養鶏農家の悩みであった鶏糞を燃料として燃やし、地球にやさしいグリーンな電気を作ります。
燃え残った灰は肥料原料として再利用し、地域創成循環型農業に貢献しています。
更には、バイオマスはカーボンニュートラルの特性なので、CO2の抑制にもなっています。

・発電機出力/11,350kW
・会社設立/平成15年5月26日
・営業運転開始/平成17年5月27日
・鶏糞焼却能力/132.000t(年間)(ブロイラー鶏糞のみ)

九電みらいエナジー(株)ホームページから「バイオマス発電」をクリックすると閲覧可能です。

【POINT】
環境に優しいエネルギーを作り、養鶏農家の悩みも解決した鶏ふん発電


・所在地/〒889-1301 宮崎県児湯郡川南町大字川南4621-1
・連絡先/総務部  TEL.0983-27-6810  FAX.0983-27-6204  e-mail:taniyama@m-b-r.co.jp
・受入可能人数/1回の最大受入可能数50名
・見学可能日・時間/平日9:00~16:00
・見学所要時間/約1時間(座学30分・現場説明30分)
・料金/なし
・注意事項等
 a.動きやすく、安全確保できる服装でご来所ください。(長ズボン・運動靴・革靴等、女性のハイヒール・スカート不可)
 b.鳥インフルエンザ等の感染症拡大によっては、見学をお断りする場合がございます。

宮崎県木材利用技術センター

木材の利用を促進し、林業・木材産業の活性化に寄与する研究施設

平成13年4月に設立され、主に本県の主要樹木種であるスギを対象とした木材利用に特化した研究施設です。
・未利用木質資源及び木質バイオマスの多角的利用技術の開発
・スギ大径材の利用技術に関する研究
・中・大規模木造建築物を対象とした接合部の開発
など、多岐にわたる試験研究を行っております。

また、平成25年4月に「木構造相談室」を設置し、公共建築物等の木造化や内装木質化を促進するための技術支援等も行っています。そのほかに、研究材料の端材を使ったマイ箸づくりや小物づくりなどの木育活動も行っており、スギを活用した積木などを体験できるコーナーも併設しています。

【POINT】
木造建築の伝統技術を活かし、 最先端の木質構造技術を用いた県内木造施設のモデルとなる施設です


・所在地/〒885-0037 宮崎県都城市花繰町21号2番
・連絡先/TEL.0986-46-6041 FAX.0986-46-6047 e-mail:mokuzai-center@pref.miyazaki.lg.jp(代表アドレス)
・受入可能人数/約100名(大会議室収容人数) 
・見学可能日・時間/平日9:00~17:00
・見学所要時間/60分~90分程度
・料金/無料
・注意事項等/情報交換ラウンジ(センターの研究内容や成果などを展示)の見学は自由にできますが、団体(20名以上)の場合、実験棟などの施設見学・木育体験を希望される方は、事前にご連絡ください。

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