宮崎県のトレッキング・登山特集！初心者からベテランまで楽しめる山歩き

トレッキングは旅行といった意味を持つ「Trek」が語源で、山の美しい景色を楽しみながら散策することを指します。登山と違って、「山の頂点を目指す」ということが目的ではないので、カジュアルに楽しむことができます。また、歩くコースも山に限定されず、整備された山道を歩くスポットも多いので、家族連れにもおすすめです。

霧島連山の標高1,200ｍ、えびの市の南に広がる豊かな自然の宝庫としても知られる宮崎県屈指の観光エリア「えびの高原」。
3つの火口湖（白紫池、六観音御池、不動池）を巡るコースがあり、白鳥山北展望台から韓国岳を望む約2時間のトレッキングコースがおすすめです。コース内の道は歩きやすく整備されていて、勾配もゆるやか。道中の「二湖パノラマ展望台」では2つの火口湖と、遠くに韓国岳を同時に見ることができます。紅葉の時期には森中が赤や黄色に模様替え。火口湖に映るカラフルな山々は息をのむ美しさ。近隣には蒸し風呂でも有名な白鳥温泉や宿泊施設もあります。
注）霧島山（新燃岳・硫黄山）の火山活動に伴い、現在、霧島山周辺の道路、登山道の一部が立入禁止となっています。事前に最新の情報をご確認ください。

加江田渓谷の遊歩道は、昔トロッコが走っていたほぼ平坦な道で、加江田川沿いに遊歩道が整備されており、初心者やファミリーにもおすすめのトレッキングスポットです。
宮崎市街地から遊歩道の入り口「丸野駐車場」まで車で約30分、そこから「椿山キャンプ場」まで歩くと、片道は約10kmほど。清流のせせらぎを聞きながらの森林浴やバードウォッチングを楽しみながら歩けるハイキングコースです。 

渓谷にそそぐ五重の滝や、コケの緑が美しい猪八重渓谷を散策する片道約3kmのウォーキングコースがあります。純白の糸のような滝の流れと緑のコケの絨毯が作るコース内はマイナスイオンたっぷり。アップダウンも少なく、子供でも気軽に渓谷をお散歩できます。原生の自然林が残る貴重な森で専門家の評価も高く、「日本の貴重なコケの森」にも選定され、世界でもめずらしいニチナンゴケなど300種類ものコケの宝庫でとしても知られています。
※台風の影響で土砂の崩落・落石が発生してるため、通行を当分の間禁止しているエリアがあります。

日之影町は、森林の持つ癒やし効果にいち早く着目した森林セラピーの町で、全国で最初に「森林セラピー基地」に認定されています。日之影川の清流の眺めや古い史跡などを散策できるコースや、TR鉄道（高千穂鉄道）の跡地を活用したコース、丹助岳山頂の露出した岩峰を間近に望みながら散策する中・上級者コース向けのコースなど計6つのコースがあります。また、日之影の森を知り尽くしたガイドに案内してもらうツアーも行っており、「癒しの森の案内人」が皆様を癒やしの世界にご案内します。

日本有数の吊り橋「照葉大吊橋」を渡るところからスタート。ユネスコエコパークにも登録された日本最大級の照葉樹林をを見下ろす吊橋からの景色は圧巻。吊橋を渡り終えると対岸には約2kmほどの整備された遊歩道が続き、40分程の散策と森林浴を楽しめます。吊橋手前には照葉樹林文化館（資料館）があり、照葉樹林や森の生き物について学ぶことができます。
※吊橋、資料館を含む遊歩道へは入園料350円（小学生以上）が必要です。

北西部を九州山地、南西部を霧島連山に囲まれる宮崎県は登山向けのスポットがたくさんあります。霧島連山の最高峰「韓国岳」、日本百名山「祖母山」、九州最難関「大崩山」といった登山家憧れの山から、ビギナー向けの山まで、登りたくなる宮崎の山々をご紹介します。

展望スポットから祖母山、阿蘇山を一望できる標高1,342mの初心者向けの山です。登山口からは約1時間ほどで登頂でき、高低差が少ないため、初めての登山や、子供連れでも安心。登山口は3つありますが、駐車場が完備され、登山道もきれいに整備されている「西登山口」がおすすめ。ログハウスやキャンプ場がある宿泊施設「諸塚山 渓流の里」の利用も諸塚山に登るときには便利です。
周辺にはアケボノツツジの群生地があり、春には一面ピンクに染まります。

山を割るように流れ落ちる名瀑「行縢の滝」でも知られる、四季を通じて登山、ハイキングに絶好の「行縢山」。延岡市街地から車で約30分でアクセスでき、登山初心者でも安心して登ることができます。行縢神社から雄岳山頂を目指すコースは、約9kmの道のりで、山頂までは約2時間で往復では約4時間。前半はごつごつした岩の天然階段が続く、少し険しい道が続きますが、後半になると雰囲気が一変し、照葉樹林が広がるなだらかな道のりに。最後の急こう配を抜けると断崖絶壁の山頂に到達します。快晴であれば、四国の足摺岬（あしずりみさき）まで見通すことができる圧巻の眺望です。

霧島山の最高峰標高1,700ｍの「韓国岳」。山頂からの眺望は最高で、昔韓国（朝鮮半島）まで見渡せたということで、その名が付いたと言われており、南西には直径約630ｍの標高日本一の火山湖「大浪池」があり登山者にも人気のあるスポット。人気のコースは、霧島連山の新燃岳、高千穂峰まで一望できる山頂へ登り、山頂からは木階段を降りて美しい火山湖「大浪池」を一周して戻る、約9.7kmの「韓国岳・大浪池登山コース」。火口湖のコバルトブルーと広葉樹の緑が作り出す風景は美しく、特に紅葉時のコントラストは絶景です。
※現在、韓国岳への登山は可能です。霧島山（新燃岳・硫黄山）の火山活動に伴い、現在、霧島山周辺の道路、登山道の一部が立入禁止となっています。事前に最新の情報をご確認ください。

山頂に天の逆鉾（あまのさかほこ）が突き立つ霊峰「高千穂峰」。標高は、1,574ｍ。宮崎県側（高原町）から登る「天孫降臨コース」の所要時間は約5時間半で、約6kmの道のりです。照葉樹林の中の急な登山道を登っていくと、次第に背の高い樹木がなくなっていき、標高1,200mを過ぎたあたりからは美しい霧島連山を望むことができます。上部の岩場そして最後の急な坂を登りきると、天の逆鉾が待つ絶景の頂上に辿り着きます。頂上からは霧島山最高峰の韓国岳を望む360度見渡せる大パノラマが待っています。
※現在、高千穂峰への登山は可能です。霧島山（新燃岳・硫黄山）の火山活動に伴い、現在、霧島山周辺の道路、登山道の一部が立入禁止となっています。事前に最新の情報をご確認ください。

宮崎、大分、熊本3県にまたがる、標高1,756mの秀峰で九州本土第2位の高山です。豊富な動植物の宝庫で学術上も貴重な原生林が残っておりユネスコエコパークにも登録された、登山客にも人気の中級者向けの「祖母山」。山頂までは複数コースがありますが、祖母山西側の麓にある北谷登山口から登るコースは比較的なだらかで、約7kmの道のりで、登頂までは5時間半ほど。中腹には、夏期も結氷がみられる風穴もあります。
山頂は広々としていて、眺望も抜群。多くの登山客で1年を通してにぎわいます。気象条件が合えば、紅葉に霧氷が付着した光景を見ることができるかもしれません。

切り立った険しい岩場に守られた九州最後の秘境「大崩山」。火山活動で隆起した岩が侵食されて形成された山であるため、ほかの山にはない岩壁の迫力を味わうことができます。切り立った崖沿いの狭い道、急こう配の鎖場、はしご登りなど難所が多く上級者向けの山です。
比較的難易度が低いコースは「宇土内谷登山口ルート」で、春は美しいアケボノツツジに囲まれる道のりです。大崩山の本領が発揮されるのが、「湧塚尾根ルート」。約11km、約11時間の道のりで、道中は切り立った岩の上を歩き、ロープを片手に急こう配の岩の斜面を歩いたり、ハシゴで垂直に岩を越えます。山頂は巨岩がひしめき合い、周りを山々が囲む秘境そのものです。

宮崎県の北部エリアは良質な岩場が集中している「ロッククライミングの聖地」です。比叡山や大崩山など"大岩壁"と言える規模のクライミングスポットを有しています。特に比叡山は1峰、2峰、3峰と3つの峰がそびえたつ岩峰ですが、そのいずれにもたくさんのクライミングルートが開拓されています。

登山をした後は温泉で疲れを癒したい！そんなアナタには「日帰り温泉」がおすすめ！お手軽に温泉でリフレッシュできちゃいます。サウナで整いたい、開放的な露天風呂でリラックスしたいという人にもおすすめ。宮崎県内の気軽に立ち寄れる日帰り温泉施設をご紹介します！