むかばきやま・むかばきのたき
行縢山・行縢の滝

日本の滝100選の名瀑も楽しめる人気の登山スポット

奇岩絶壁がそそり立つ勇壮な行縢山（むかばきやま）。頂上は雄岳、雌岳の2つの岩峰からなる標高831mの山で、遠望が狩りや乗馬の際に着用する行縢（むかばき）に似ていることからその名がついたと言われています。原生林におおわれ、春はツツジ、5月中旬のササユリ、秋は紅葉と四季折々の美しさを見せる行縢山は、宮崎県の名勝に指定されています。
登山道も整備され、近隣では遠足で登る山としても親しまれており、家族連れにも人気の登山スポットです。約2時間かけて登った頂上からは、九州中央山地の山々や日向灘まで360度の眺望が広がります。断崖絶壁の頂上からの絶景はいつまでも眺めていられるほど。登山の疲れも吹き飛びます。
雄岳と雌岳の間には、日本の滝100選に選ばれた名瀑「行縢の滝」別名矢筈（やはず）の滝があります。幅20m、落差77m、絶壁をつたい流れ落ちる滝は壮大な眺めです。滝つぼ近くまで行く事が出来るので、ぜひ、間近で圧倒的な高さを持つ滝の迫力ある水しぶきを感じてみては。
行縢山には熊襲征伐の為、日向に来た日本武尊（ヤマトタケルノミコト）が、この山を見て「むかばき」の名をつけ、滝を「矢筈の滝」と名づけたとの伝説が残り、「布引の矢筈の滝を射てみれば、川上タケル落ちて流るる」と詠んだ御歌は、今も延岡地方の神楽で歌われています。

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