Ⅳ 神話と伝説 ~12.火山がつくる大地をめぐる~-0

Ⅳ 神話と伝説 ~12.火山がつくる大地をめぐる~

ヤマトタケルノミコト伝説が残るえびの市。この一帯は、火山がつくり上げた大地です。えびの高原や小林市では、登山や火口湖をめぐるトレッキングや奇岩がつくる景観で、霧島の大自然を満喫できます。温泉、蒸し風呂も、厳しくも豊かな活火山の恵みです。農家民泊が盛んな北霧島での、農家体験やふれあいもお楽しみに。

ストーリー

ヤマトタケルノミコトは熊襲(くまそ)征伐の際、この付近を訪れたといわれています。10世紀後半、性空上人が霧島の六観音御池のほとりで法華経を読誦していると、老翁が現れ「余はヤマトタケルノミコトなり。白鳥となってこの山に棲むこと久し。いま汝の読経に感応して身を現すなり」と告げ、「ここに神社を創建せよ」との宣託を与えると、白鳥と化して飛び立ちました。上人は六観音像を祀りました。これが白鳥神社の始まりといわれています。

えびの高原

四季折々に見せる彩は格別な美しさ

えびの高原は、美しい大自然の宝庫です。韓国(からくに)岳の裾野には、一面にススキ野原があり、硫黄でえび色になることから名が付いたといわれています。韓国岳、高千穂峰、甑岳登山や火口湖を間近に眺める池めぐりは、秋の紅葉、冬の霧氷と、季節ごとの魅力があります。ノカイドウやミヤマキリシマ、キリシマミズキなど、過酷な火山地帯の中で生き続ける可憐な花々も楽しみです。

白鳥神社

白鳥伝説が残る古の神社

古来から神山と崇められた白鳥山中腹にひっそりと建つ神社です。白鳥となったというヤマトタケルノミコトを主祭神としています。この辺りでは後々まで、白鳥の殺生が禁じられていたそうです。軍神としても崇められ、島津氏が武運を祈り、社殿の新築などを行っていました。東大寺大仏殿を支える虹梁には、白鳥神社のアカマツが使われています。

白鳥温泉上湯・下湯

絶景と“地獄”を偉人たちも堪能

上湯の露天風呂からえびのの盆地を見下ろしていると、疲れが吹き飛ぶよう。その昔、西郷隆盛や与謝野鉄寛・晶子夫妻が立ち寄った白鳥温泉。下湯の庭園露天風呂は四季折々の風情を見せ、また両湯とも珍しい天然の蒸気による蒸し風呂が楽しめます。上湯の奥に通じる山道を上ると、真っ白な蒸気に包まれる“地獄”の風景も。天然蒸気で作る蒸し玉子など、自然の恵みが満喫できる温泉です。

北きりしま田舎物語・農家民泊

また帰ってきたくなる心のふるさと

小林市・えびの市・高原町の農家に宿泊できる農家民泊。野菜収穫や牛の世話などの農畜産体験、畑のとれたて食材を使った料理作り、竹を回しながら作るバウムクーヘン作りなど、楽しみな体験がいろいろ。現在、36軒が登録され、地域や、やってみたいことから選ぶことができます。体験の時間などは相談に応じています。新しいふるさとをつくってみませんか?

陰陽石・三之宮峡

霧島の自然がつくり上げた見事な景観

小林市北西には、霧島ならではの自然がつくり出した珍しい景観が見られる「陰陽石」「三之宮峡」があります。夫婦岩と呼ばれる二つの奇石「陰陽石」は、溶岩がつくった自然の妙技として、生産の神、子宝の神として信仰されています。「三之宮峡」は、手掘りされた大小11のトンネルが連なる約1㎞の遊歩道で、屏風岩や「残したい日本の音風景百選」に選ばれた櫓の轟、水の浸食による千畳岩などが見どころです。

ルートマップ

<MAP>
 

route map
<アクセス>
宮崎市からスタート地点まで
■車で
●国道10号、327号、446号のルートで約2時間。

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