Ⅲ 神話と自然 ~9.海の神々に会いに行く~-0

Ⅲ 神話と自然 ~9.海の神々に会いに行く~

「日向の国」と呼ばれるにふさわしい朝日が昇る日南海岸沿いを南へ。最終地点は、海に面した鵜戸神宮にゆかりのある山間の榎原神社です。大自然を味わいながらめぐるドライブの旅。ロケーションも最高です。

ストーリー

山幸彦とトヨタマヒメを祀る「青島神社」、トヨタメヒメが出産したといわれる「鵜戸神宮」、アマテラスオオミカミほかの神々を祀り、鵜戸神宮にゆかりのある「榎原神社」、神武天皇の妃であったアヒラツヒメを祀る「吾平津神社」、海の神であるワタツミノカミを祀る「御崎神社」をめぐります。海で生きる人々が航海の無事を祈って信仰した、海にまつわる神々のさまざまな物語を紐解きます。

青島神社

海と鬼の洗濯板に守られる霊域

奇岩・鬼の洗濯板が取り囲む青島神社は、山幸彦、トヨタマヒメ、山幸にワタツミノミヤ行きを進言したシオヅツノオオカミを主祭人とし、縁結びの神社として人気です。江戸時代まで全島が禁足地であり、霊域として崇められていました。海が荒れても静かだという島内には手つかずの自然が残り、亜熱帯植物群の中に朱塗りの神殿が建つ、美しい神社です。

鵜戸(うど)神宮

朱塗りの社と海の青の極彩色

断崖絶壁に建ち、社と海のコントラストが鮮やか。本殿は洞窟の中にあり胎内にいるような神秘的な雰囲気をたたえています。山幸彦と結ばれたトヨタマヒメが出産をした宮とされ、今も安産祈願の参拝者が絶えない神社です。ヒメを乗せてきた亀が石となったと伝わる亀石に「運玉」を投げ入れることができれば、願いがかなうといわれています。

吾平津(あひらつ)神社

堀川橋のたもとにたたずむ神社

港町油津の堀川運河沿い、堀川橋のたもとにある神社で、地元では親しみを込めて「乙姫神社」と呼ばれています。神武天皇の妃アヒラツヒメが主祭神です。鵜戸山はかつて吾平山と呼ばれ、地名油津もヒメの名に由来すると伝わります。ヒメは東征には同行せず、この地で成功を祈ったそうです。堀川運河や赤レンガ館など、周辺の町歩きもおすすめです。

御崎(みさき)神社

海から手を合わせ宮を仰ぎ見る

野生馬の聖地である都井岬の突端へ。自生の北限地とされるソテツ群の間を海に向かって下っていくと、約1300年前に創建された、海の神ワタツミノカミを祀る「御崎神社」があります。本殿は断崖絶壁の中腹。今は入ることはできず、見上げて手を合わせ、あるいは海上から手を合わせ、航海の無事を祈ります。宮崎観光遺産にも選定されています。

榎原(よわら)神社

美しい形の鐘楼が印象的

日南市南郷町の山間にある神社は、江戸時代初期に当時の飫肥藩の鎮守として鵜戸神宮の分霊を祀ったものです。海の青とはうってかわって、深い緑に朱塗りの社殿がよく映えます。山門をくぐってすぐの鐘楼(鐘つき堂)は、江戸時代中から後期の建築で、威風堂々たる姿が印象的。大晦日には今も鐘をつくそうです。

ルートマップ

<MAP>
 

route map
<アクセス>
宮崎市中心部からスタート地点まで
■車で
●国道220号を日南方面へ約25分。

■電車で
●宮崎駅よりJR日南線で約30分、青島駅下車。徒歩10分。

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