Ⅲ 神話と自然 ~8.手から生み体験する神話~-0

Ⅲ 神話と自然 ~8.手から生み体験する神話~

「神々の里」といわれる雰囲気を満喫しながら、遊んだり作ったりという体験を通して神話に親しむことができるルートです。1泊コースで、夕食は神楽料理、食事をとる場所も実際に神楽を舞う広間。さまざまな体験と創作で、思い出もお土産も、神話と神楽づくしです。

ストーリー

イザナキノミコトの禊によって生まれた太陽神アマテラスオオミカミとその弟スサノオノミコトでしたが、弟の悪行のため、アマテラスは天岩戸に隠れてしまいます。世の中は闇に包まれ、八百万の神々は、アマテラスに岩戸から出てきてもらうため、「天安河原」で話し合いました。岩戸の前でアメノウズメが舞うと、神々は拍手喝采。様子を確かめるために岩戸を少し開いたアマテラス。その瞬間、タヂカラオノミコトが岩戸を投げ飛ばし、この世に光が戻ったのです。高千穂に伝わる神楽は、この時のアメノウズメの舞がはじまりと言われています。

高千穂峡ボート

大自然がつくり上げた渓谷美

阿蘇山系の噴火活動で流れ出した溶岩が数万年かけて侵食され、ダイナミックで美しい渓谷美が生まれました。高さ100mにもなる柱状岩の壁から水がとうとうと流れ落ちる「真名井の滝」は国の名勝・天然記念物。7~8月中はライトアップされ、秋は紅葉が彩ります。ボートに乗ると、真名井の滝のすぐ下まで近づくことができ、川面から見上げる光と影が織り成す渓谷美は大迫力です。

高千穂町観光協会「まちなか案内所」彫り物作り体験

神楽のご利益を手土産に

「彫り物(えりもの)」とは、神楽が奉納される神庭(こうにわ)の四方に飾られる紙飾りのことです。陰陽(月・日)、五行(木・火・土・金・水)や十二支などが和紙にデザインされ、切り絵にします。バスセンターそばの案内所では五行のデザインから好きなものを選び、約1時間の体験ができます。カッターが使える小学生以上が体験でき、お土産に人気。勾玉作りもできます。

民宿「神楽の館」

140年前の古民家を移築した民宿の中に入ると、神楽を舞う神庭(こうにわ)が構えてあります。地域の有志が岩戸神楽の伝統を残したいと移築、迎えてくれるおばちゃんたちとのやりとりにホッとする宿です。食事は煮しめ、神楽うどん、いなりずしなど伝統的な神楽料理に、高千穂牛と地元旬野菜の焼肉など豪華。すぐ上に「天岩戸の湯」があり、旅の疲れも癒されます。

高千穂神社「高千穂神楽」

夜神楽の雰囲気を間近に

高千穂八十八社の総社である高千穂神社は、ニニギノミコト、神武天皇の御兄ミケヌノミコト一族をを祀ります。神楽殿では毎夜、高千穂神楽が舞われ、気軽に神楽の舞を見ることができます。奉納されるのは、33番ある中で、「手力雄(たぢからお)の舞」「鈿女(うずめ)の舞」「戸取(ととり)の舞」「御神体(ごしんたい)の舞」。力強い動きやコミカルなやりとりが見どころです。

天岩戸神社・天安河原

神が隠れた天岩戸を拝観できる

太陽神アマテラスオオミカミが隠れたという洞窟・天岩戸を御神体としています。西本宮の裏手に遥拝殿があり、社務所に申し込むと、渓谷を挟んで対岸に見える天岩戸を拝観できます。岩戸川沿いには、世の中が闇に包まれた時に神々が話し合ったという「天安河原」があり、今も願いをこめて石を積む人が絶えない場所です。パワースポットといわれ、神秘的な空間が広がっています。

ルートマップ

<MAP>
 

route map
<アクセス>
宮崎市からスタート地点まで
■車で
●宮崎自動車道宮崎ICから清武JCTを経由し東九州自動車道、延岡JCTから九州中央自動車道へ入り、蔵田交差点まで。国道218号を通り、全約2時間半。
●九州自動車道熊本ICから御船ICへ。国道445・218号を通り、全約2時間。

■バスで
●延岡バスセンターから宮交バス高千穂バスセンター行きで1時間20分、終点下車後、タクシーで約5分。
●熊本駅から高千穂バスセンター行きで約2時間半。

Google Mapの読込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がありますのでご了承ください

次に読みたい記事

当サイトでは、利便性の向上と利用状況の解析、広告配信のためにCookieを使用しています。サイトを閲覧いただく際には、Cookieの使用に同意いただく必要があります。詳細はクッキーポリシーをご確認ください。