Ⅰ 神話を知る
~1.<神>が生まれた、その場所へ~-0

Ⅰ 神話を知る
~1.<神>が生まれた、その場所へ~

宮崎市内には、古事記の冒頭部分、〈国生み〉の神であるイザナキノミコト・イザナミノミコトにまつわる場所が数多くあります。神社や地名などに言い伝えが残され、パワースポットとしても紹介されることが多い場所。旅のはじまりに、まず、パワーみなぎる聖地をめぐります。
 

ストーリー

数多の神を産んだイザナキノミコト、イザナミノミコトでしたが、火の神を産み落としたイザナミは亡くなり、黄泉(よみ)の国へと行ってしまいます。
イザナキは後を追いますが、黄泉の国の食べ物を口にしてしまったイザナミの変わり果てた姿を見てしまいました。
逃げ帰ったイザナキは「みそぎ池」で穢れを清めたといわれています。
神を生んだ言い伝えが残る「江田神社」「住吉神社」「小戸神社」とも、「筑紫の日向の橘の小門(おど)の阿波岐原(あわきがはら)」と全国の祝詞の冒頭に登場する場所として由緒ある神社です。

江田神社

イザナキ・イザナミを祀る

ひっそりとした森にたたずむ神社に祀られているのは、日本最古のご神体であるイザナキノミコトとイザナミノミコト。
朝、美しい木漏れ日の中を歩いていると、清らかなパワーが感じられます。
中でも参道のクスノキはパワーが得られると口コミが広がり、触れたり抱きついたりする人の姿も。無料で観光ボランティアガイドが受けられます。

みそぎ池

日本最初のみそぎの地

イザナキノミコトは、妻イザナミノミコトを連れ帰ろうと入った黄泉の国から戻り、この池で穢れをはらうため禊を行ったといわれています。
この時、左の目を洗うと太陽神アマテラスオオミカミが、鼻を洗うと八岐大蛇(やまたのおろち)退治のスサノオノミコトが生まれたと伝わります。
白い御幣が立てられ、きりっとした空気が漂う池。黄色い睡蓮が埋め尽くす初夏は最も美しい季節です。

住吉神社

全国二千余の住吉社の元宮

イザナキノミコトが禊をした際に、池の中で生まれた住吉三神を祀っています。アマテラスやスサノオの兄神にあたります。
創建から2400年といわれ、全国二千余の住吉社の元宮として、「元」の社紋が伝わっています。「願いが神に召されるように」との願いを込めるしゃもじ型の絵馬にも社紋が。
海の神であり、本殿前の清めの真砂をいただくことができます。

小戸神社

今も禊の神事が伝わる

祓詞(はらいことば)に謡われる「日向の橘の小門(おど)の~」とあるように、かつては大淀川河口の沖合い・小戸の瀬に創建され、「小戸さま」と親しまれてきました。
後に宮崎市中心部の上野町、1932(昭和7)年に現在の大淀川左岸の静かな住宅街へと遷座しています。主祭神はイザナキノミコト。今でも大晦日に大淀川で禊をする神事「みそぎ祓」が行われています。
 

ルートマップ

<MAP>
 

route map
<アクセス>
■車で
●宮崎市役所から県道11号を東へ向かい、一の宮交差点で同じく県道11号を北進。約30分。

■バスで
●宮崎市橘通りから宮交バス宮崎市フェニックス自然動物園行きで約20分、江田神社下車。

 

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