神話と観光 日南編-0

海幸山幸と春の訪れを感じる旅

山幸彦の子を身ごもったトヨタマヒメは、「鵜戸神宮」付近で皇子ウガヤフキアエズノミコトを出産します。そのとき本来の姿を見られてしまったのを嘆き、自分の乳を岩に移し、ワタツミノミヤへと戻っていきました。この神話が伝わる鵜戸神宮や、海幸彦を祀る潮嶽神社、山幸彦の孫にあたる神武天皇にまつわる神社が今も信仰を集めています。町並みや文化に藩政時代の名残が色濃く残る小京都・飫肥城下町も歩いてみませんか。

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モデルコース

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潮嶽(うしおだけ)神社

海幸彦を祀る唯一の神社

海幸・山幸伝説が息づく神社。海幸彦を主祭神に、山幸彦ともう一人の兄弟を含める3人を祀っています。兄神・海幸彦を主祭神として祀るのは全国で唯一だそうです。潮は海、嶽は山を表し、敬意を込めて名前が付けられたとされています。2月の春大祭では神楽が舞われ、海の幸・山の幸の両方が奉納されます。

鵜戸(うど)神宮

朱塗りの社と海のコントラスト

断崖絶壁に建ち、社と海のコントラストが鮮やか。本殿は洞窟の中にあり胎内にいるような神秘的な雰囲気をたたえています。山幸彦と結ばれたトヨタマヒメが出産をした宮とされ、今も安産祈願の参拝者が絶えない神社です。

駒宮神社

日向シャンシャン馬発祥の地

神武天皇がアヒラツヒメを妻に迎えて住まわれた宮の跡と伝えられています。愛馬「龍石」の伝説が残されているほか、愛用の鉾を納めたといわれる「御鉾の窟(みほこのくつ)」があります。また、日向シャンシャン馬発祥の地としても知られています。

吾平津(あびらつ)神社

神武天皇の妃が祀られる

港町油津の堀川運河沿い、堀川橋のたもとにある神社で、地元では親しみを込めて「乙姫神社」と呼ばれています。神武天皇の妃アヒラツヒメが主祭神です。鵜戸山はかつて吾平山と呼ばれ、地名油津もヒメの名に由来すると伝わります。ヒメは東征には同行せず、この地で成功を祈ったそうです。

榎原(よわら)神社

威風堂々たる楼門が見事

江戸時代初期に当時の飫肥藩の鎮守として、鵜戸神宮の分霊を祀っています。威風堂々たる楼門をくぐってすぐに見える鐘楼(鐘つき堂)は、県指定有形文化財建造物第1号として認定されているもの。摂社・桜井神社には秋月藩家臣の娘万寿姫が祀られ、縁結びのご利益があるそうです。


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