神話と観光 椎葉編-0

山岳信仰の場となった奥椎葉のパワースポット

国見岳の麓にある尾前地区には、地元の人々から「岩戸」「土岩戸」と呼ばれる天然の洞穴があります。ここはかつて修験者による山岳修行の場となっていたそうで、神秘的な空気が漂います。山岳修行が途絶えてからは洞穴もそのままになっていましたが、地元住民によって再び道が開かれ、その清々しい空間が訪れる人の心を癒やす新たなパワースポットとして注目を集めています。

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モデルコース

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仲塔渓谷

四季が彩る自然の優美さ

国道265号線を五ヶ瀬町に向かう途中の国見トンネル手前にある『仲塔渓谷』は、地質学上は秩父古生層に属し、花崗岩や石灰岩層からなっています。渓谷の両岸は、長年にわたって洗われた柱状節理をなしており、大転石群を縫うように流れる清流は、四季ごとに表情が変化してとても神秘的です。この周辺の山地には広葉樹が多く、モミ・ツガ・アカマツ・モミジ・イワツツジ・ヒメシャラなどがあり、春の芽吹きや秋の紅葉と景観がとても豊かで、見る人を魅了します。

十根川神社

縁結びの神様として親しまれる神社

古くは八村大明神と呼ばれていた十根川神社は明治時代から大己貴乃命(オオアナムチノミコト)を祀っており、縁結びの神様としても親しまれています。村内に伝わる古文書『椎葉山由来記』、『椎葉山根源記』には、椎葉に隠れ住む平家の落人追討のために訪れた那須大八郎が、最初に陣屋を十根川に構えたとされ、その際に陣屋を椎の葉で葺いたため「椎葉」の名が起こったことも記されています。

鶴富屋敷

鶴富姫の悲恋の舞台となった屋敷

那須大八郎と鶴富姫の伝説の舞台となった屋敷。間取りは藤原期の寝殿造となっており、屋根は寄棟造で大きな建材を使用して造られた椎葉ならではの型式となっています。住民の手によりその伝説と共に大切に保護されてきたこの住居跡は昭和31年に国指定重要文化財に指定され、建築様式の重要性のみならず椎葉における平家の落人伝説の象徴として今でも人々に愛される観光名所となっています。

上椎葉ダム

日本初の大規模アーチ式ダム

日本の土木技術の粋を集めて建造された、国内初の大規模アーチ式ダムとして有名な上椎葉ダム。このダムによって形成された人口湖は小説家・吉川英治氏により『日向椎葉湖』と名付けられました。現在は九州中央山地国定公園にも指定されています。ダム湖百選の認定も受けており、雨量の多い時期には豪快な放水を見られることも。

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※写真はイメージです。


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